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十年

 投稿者:kiyoshi  投稿日:2008年 2月 6日(水)00時16分7秒
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  秀彦様。
ぼんやりしてる所にお返事いただけると、ヤッパリ嬉しいです。
杏子先生の初期の句を読みながら思うのですが、どうも僕らとしては、芭蕉さんが江戸へ出てからの十年を、よほど心しておかないと、「猿蓑」の軽さには届かない。あの十年分の仕事を、さて、今僕らが出来るかという事。私的には、それが今の課題といえるように思えます。
ハルさんの声に反応する秀彦さんのウタゴコロ。それは、そのまま秀彦さんの俳句の力なんじゃないかしら。この際、謙遜よりは自信を前面に打ち出して、そのことで一先ず自分の「踏まえ所」を、ともかくも作っておく事が大事だと思うのです。
「熊野」についてですが、「クマノ」という言葉の由来、考えてみてください。僕の疑問は、山また山の地形を、昔の人が、どうしてクマ「ノ」といったのかということ。「クマ」が、辺境を意味するらしいのはわかる気がするのですが、連なる山が、なぜ「ノ」なのかしら?伊勢と出雲の対照とするとする考えもあるのかもしれませんが、それも本当は、後知恵なのかもしれない。宣長さんを読んでいて思うのは、文字による後知恵というものに対して、彼は非常に慎重であったということです。今風にいえば、あの人は、身体と声の基本的なつながりに対して、自分にとても忠実だった様に思えます。それであればこそのウタゴコロ。ウタについての仕事、良い文章に仕上げてください。では!
 

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